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| ウッドマイルズ研究会概要<設立趣意・設立呼びかけ人> |
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■ ウッドマイルズ研究会設立趣意書

木材は身近に利用できる資材として古くから人々の生活を支えてきましたが、大量消費社会の限界が見え始めた現在、再生産可能で製造過程でのエネルギー消費が少ないエコマテリアルとして、また地域循環の鍵を握る資材として、再び注目を浴びるようになってきました。
ただし安価で均質という工業用途としての利便性を追い求めた結果、我が国は地球の裏側の木材を大量に消費することとなり、エコマテリアルといいながら輸送過程で膨大な化石燃料を消費し、また、木材の大切な性質である「再生可能な資材」という点についても、私たちが手の届かない産地における「違法伐採」などという形で、疑問を突きつけられることとなっています。
私たちは、木材の「人と地球に優しい」という属性を、消費者が自信を持って選択するための手助けとして、また、我が国の大量消費社会の矛盾を示す尺度として、木材の産地から消費地までの距離(ウッドマイルズ)についての様々な情報を提供することが必要だと考えました。
はるか遠くから運ばれてくる木材は、その輸送に掛かるエネルギーも莫大です。家を建てる木材を地球の裏側から輸送するのに必要なエネルギーは、その家を建てるためのすべての部材を作るのに必要なエネルギーに匹敵します。輸送過程のエネルギーは、近くの山の木を使う程度によって、どれだけ少なくなってゆくのでしょうか。それをわかりやすく提示するために、使用した木材の量と距離を物差しとした指標(ウッドマイレージ)を開発します。
リユース、リサイクルなど、環境問題解決のための様々な手法があります。家作りにおいても、製造、生活、廃棄と様々な段階で、取り組みが行われていますが、今求められているのは、それらを全て統合した、「ライフサイクルエネルギー」という視点です。いくら長持ちする家を作ったとしても、それが全て輸入材であったら。いくら居住について省エネの家を作ったとしても、その建材の製造に莫大なエネルギーがかかったら。
「ウッドマイルズ」や「ウッドマイレージ」は、木材の輸送エネルギーに関する一指標ですが、ここを出発点とし、家作りのライフサイクルエネルギーを解明し、地域材による地域の循環型社会の構築を目指すものです。特に森林保有大国、および木材貿易大国であるわが国にとって、木材輸送を改善して行くことは、最重要課題の一つです。
「ウッドマイルズ研究会」は、ウッドマイルズの概念を主軸に、情報発信・蓄積、調査・研究、および交流の場となって、循環型社会の構築を目指した普及・啓発活動を行っていきたいと考えています。
■ 設立呼びかけ人(50音順 ◎代表呼びかけ人)

飯塚昌男(全国森林組合連合会会長)
榎戸正人(LICC会長)
海老原徹(日本木材学会監事)
遠藤日雄(鹿児島大学教授)
大熊幹章(東京大学名誉教授)
岡勝男(日本住宅・木材技術センター理事長)
岡崎時春(FoE Japan代表理事)
岡本功(NPOレインボー理事)
小澤普照(林政総合研究所理事長)
◎熊崎実(岐阜県立森林文化アカデミー学長)
小池一三(OMソーラー協会理事長)
小林富士雄(大日本山林会会長)
坂崎有祐(岐阜県立森林文化アカデミー)
桜井尚武(日本林学会副会長)
篠原孝(農林水産政策研究所所長)
滝口泰弘(滝口建築スタジオ代表)
外崎真理雄(森林総合研究所物性研究室長)
西村勝美(日本住宅・木材技術センター技術開発部長)
野池政宏(炭と環境社代表)
長谷川敬(緑の列島ネットワーク代表)
速水亨(日本林業経営者協会副会長)
前川豊志(日本木材総合情報センター理事長)
藤本昌也(日本建築士会連合会理事)
藤原敬(森林総合研究所理事)
古河久純(日本林業経営者協会会長)
三澤文子(岐阜県立森林文化アカデミー)
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