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| ウッドマイルズって何?<木造建築の新たな環境指標> |
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■ 顔の見える木材を作り出す(流通把握度)

ウッドマイルズを算出するためには、産地〜原木市場〜製材工場〜建材問屋〜建設地などといった、木材の輸送経路を特定することが必要になります。つまり、ウッドマイルズは木材のトレーサビリティの確保も要求します。現状の木材業界では、このトレーサビリティが確保されていないことが一般的です。自分の住まいに使われている木材が、どこの山の木なのか、知る人は少ないです。
ウッドマイルズ関連指標の最後の一つに、このトレーサビリティの確保の度合いを示す、「流通把握度」があります。全ての流通履歴が分からないと算出できないウッドマイルズ指標の中に、流通履歴の把握の度合いという指標があることは少し矛盾するようですが、残念ながら現状の一般的な木材流通においては、部分的に推定値や暫定値を用いないと、木材のウッドマイルズが算出できません。
  
例えば、この木材を購入した原木市場は分かるが、それ以前の流通過程が分からないという場合、不明な部分については、「おそらく県産材だから、山からはこのくらいの距離だろう」などの推測のもと算出しています。このように、産地から最終消費地までの流通過程において、確実に分かっている部分の割合を算出し、木材のトレーサビリティ確保の度合いとして明示するものが「流通把握度」です。数値として指標に加えることで、指標の信頼度を示すと共に、木造住宅のつくり手や住まい手に対して、木材のトレーサビリティ確保に対するインセンティブを与える試みです。 木材のトレーサビリティの確保は、安全性の確保や、生産者や関係者の顔が見えることによる信頼性の確保に直結する、消費者にとって極めて重要なものです。木材のトレーサビリティがしっかりと見えた時、はじめてそれらが育った山や地域が見え、地域環境の保全行動につながります。
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